アトピー性皮膚炎について

病気

どうも、ししゃもです

つい最近医療系の本を眺めていたら

「アトピー性皮膚炎、実は依存症だった!」というタイトルに、帯には「ステロイドでは治らない!」と書かれた本がありまして

あまりにもトンチンカンな組み合わせだったので、逆に興味が沸いて読んでみました

読んだ感想ですが「こんなのが書籍化されて売り出されてるのか…」と思ったので、アトピー持ちのししゃもがこれまでの経験で学んだことをまとめておこうと思います

ししゃも
ししゃも

アトピー患者のまとめたこの記事が、今アトピーで辛い思いをしている人の治療のヒント程度にでもなれば幸いです

冒頭の本のどこがトンチンカンなのか

まず、冒頭で挙げた本のどこがトンチンカンなのかといいますと

たしかにアトピーは依存症でもあるのは事実ですが、問題なのがステロイドで治らないという記述です

ステロイドは不要だ!害悪だ!と思わせる文面は、患者を不安にさせてしまうだけではないかとステロイド服用者としては思うわけであります

ステロイドの抗炎症作用について

ししゃもは現在SLE(全身性エリテマトーデス)という膠原病こうげんびょうも患っています

このSLEの治療にステロイド(プレドニン錠)を服用しておりますが、服用してからアトピーの痒みほとんどなくなりました

ステロイドは副作用がたくさんあって、一見とても恐ろしい薬のように感じますが、減量すれば改善されるものがほとんどです

一番怖いのは副作用ではなく、ステロイドを服用後、かゆみが治まったり傷口が治りかけたときに、自己判断で急にステロイドを辞めてしまうことです

ステロイドの飲み薬に関しての詳細な情報は下記の資料がわかりやすくまとめてありますので参考にしてみてください

東京医科大学八王子医療センター ステロイド(副腎皮質ホルモン)の副作用

また、ステロイドの副作用ですが「免疫抑制」「成長障害」「糖尿病」などの副作用は外用(塗り薬)ではなく、全身投与(内服や注射)で使用した場合のものです

ししゃも
ししゃも

ししゃもは外用も内服も経験済みです
塗り薬をずっと塗ってきましたが、本当にそんな重大な副作用がでることはありません
SLEで内服が始まってからはたしかに副作用がでましたが、同時にかゆみも消え去ったので掻き毟ることがなくなりました

全身投与で出る副作用も予防の薬がたくさんありますし、定期通院で診察・検査するのがふつうなので、飲んだら二度と辞められない悪魔の薬だなんて偏見は持たないようにしましょう

ししゃも
ししゃも

減らすのに時間がかかっちゃうだけで、やめられない薬ではないぞ

よく聞くリバウンドについて

アトピーでステロイドの話題が出ると、一番耳にするのはリバウンドという言葉です

ステロイドの内服をやめたらこんなに悪化してしまった!なんて有様だ!

と、あたかもステロイドが悪いような言い回しのものがとても多いのですが、悪いのは自己判断で中断した患者やその家族であって、ステロイドではありません

せっかく薬でかゆみを抑えていたのに急にやめたら一気にかゆみが襲ってくるわけですから、当然掻き毟ったりします

さらに、息をひそめていた痒みの原因がこれ幸いにと活発に活動してしまうので、投薬前より悪化するのは必然的というわけです

ししゃも
ししゃも

SLEという病気もステロイドを急にやめちゃうと治療前より悪化してしまうケースが多いのだ(SLEではこれを再燃といいます)。お薬を急にやめてひどくなる点はとても似ているのだ

リバウンドとは体のいい言葉でステロイドを悪と演出しているだけにすぎませんので、ステロイドは危険だから今すぐやめろ!という言葉だけは信用しないでください

民間療法は合えば効くものもある

アトピーは脱ステロイドの傾向が強く、ステロイドを使わない民間療法の本や情報もたくさん出回っています

ですが、情報が多い分誤情報や根拠のないデマカセもたくさん出回っています

誤解を利用した悪徳商法をアトピービジネスなんて言ったりもするくらいです(先述のリバウンド、脱ステロイド系の記述もほとんどがこれです)

民間療法はこういったことがあるんだときちんと理解したうえで実施しましょう

しかし、もし今ステロイドを内服中の身であるならば、民間療法がよさそうだからとステロイドを急に中止するのだけはやめましょう

ステロイドはその性質上どうしてもすぐにはやめられないので、ステロイドを今すぐやめるという選択肢は捨てるべきです

ステロイドの内服とその減薬は行いつつ、民間療法を併用するとアトピーの再燃が起きにくいです

また、民間療法は実践する前に主治医にこれを試してみてもよいか?と確認を取ることをおすすめします

なぜなら、確認を取ることでそれが本当に効果のある療法なのか、でっちあげのデマカセなのかという判断材料の一つになるからです

とはいえ、悪徳な医者も大勢いますので、一つの情報だけを信用せず、いろいろな面から情報を得てどれが正しいものなのか見極めることが大切です

ししゃも
ししゃも

この記事の内容だけを鵜呑みにするのも良くないのだぞ

今の医者がどうにも信用できないという人は別の皮膚科の受診を検討するのもいいと思います

ししゃもは、患者とそのご家族自身が、アトピーに対する知識と経験を蓄えることで、よりよい治療法を見つけられるのではないかと思います

アトピーが依存症とは

冒頭でアトピーが依存症であるのは事実だと述べました

ではどこが依存症なのかと言いますと、ズバリ「掻き癖」です

かゆみが出たとき、その部位をかくとスッキリしたり気持ちいいと感じたりしませんか?

アトピーの掻き癖は、かゆい→かいてスッキリ→まだかゆい→かいてスッキリ、というこのスッキリ感(掻いた時の気持ちよさ)に依存している傾向があります

ししゃも
ししゃも

掻いた時のスッキリ感が癖になってしまっているので、いつまでも掻き続けるようになるのです

この「慢性的なかゆみ」とスッキリ感への依存によって血が出てもなお掻き毟ってしまう「掻きグセ」がアトピーの特徴と言えます

ししゃも
ししゃも

通常なら途中で掻くのを自制できるので無意識に掻いたりしないのだけど、アトピーは痒みもずっと出てくるうえに、掻き癖がついちゃってるから中々よくならないんだよ

やめたいけどやめられないという部分は、ニコチン依存症、アルコール依存症などのコントロール障害と大変よく似ています

ニコチンで得られる快感への依存、アルコールで得られる高揚感等への依存などがありますが、アトピーは掻くことで得られるスッキリ感への依存であると考えられます

つまり、慢性的な痒みがアトピーの根本的な要因ですが、それを増悪させるのは掻きグセということです

アトピーを治すには

ここまで、ステロイドの話とアトピーが依存症でもあるという話をしました

では結局のところアトピーを治すためにはどうするのが一番よいのか

ここからはししゃもの経験則に基づくものですが、症状が酷い場合はステロイドなどのお薬で痒み自体を抑えることが最も効果的です

包帯やガーゼでぐるぐる巻きにして掻けないようにするという強引な手段も見かけますが、アトピー当事者側の意見を言いますと、そのやり方は大変苦痛でストレスになります

ししゃも
ししゃも

子供ならなおさら我慢できるようなものではありません。何が何でも掻きたいという衝動に駆られます

掻き癖があるから仕方のないことでは?と思うかもしれませんが、そもそも掻きむしりの原因が、どこからともなくやってきた痒みなのですから、そこをどうにかしない限りは何としてでも掻こうとしてしまいます

とくに掻きむしり痕が酷く、ズルズルになっていたりする場合は包帯やガーゼを巻くと、内側にものすごい湿気が溜まるのでより一層かゆくなってしまいます

もっと悪化すると痒みで眠れなくなりますし、場合によっては他の正常な部位を掻き始めてしまうかもしれません

包帯やガーゼを使うほど皮膚の状態がひどい場合は、痒みを抑えるお薬も併用したほうが無難です

ししゃも
ししゃも

ほんとに尋常じゃなくキツイので、かゆみ自体がなくなることが一番の安息なのです

蚊に刺されたような痒みかなと考える方もいますが、そんな生易しいものではないことをここで述べさせていただきます

ししゃも
ししゃも

表面がかゆいとかではなくなんかもう芯の部分からかゆいみたいな感じ

アトピーは治るのか

はっきり申し上げますと、アトピーは完治(病気が完全に体からなくなること)しません

遺伝的な乾燥肌や、アレルギーなど、体質が主な原因だからです

ですが、かんかい(病気の症状がほとんどなく、限りなく健康な状態)にはなります

アトピーは痒みの原因に個人差があり特定が難しいのが現状ですが、少なくとも掻きむしる癖だけでも治せば急激な悪化や、慢性的に皮膚が湿潤状態(血や汁で皮膚がズルズルな状態)になったりすることはかなりなくなります

アトピーは掻きむしった痕への刺激がさらなる痒みをもたらすケースが多いので、まずはそこから対処していきましょう

その後病状が落ち着いてからでかまいませんので、痒みの原因をしらみつぶしにアトピー患者の周りから排除していきましょう

アトピーの痒みの主な原因と対策

以下、アトピーの痒みの主な原因と対策をまとめてあります

子供の頃にどんなもので悪化したのかも書いてありますので、小さいお子さんがアトピーの人は参考にしてください

乾燥肌

最もよく聞く痒みの原因です

乾燥肌なら保湿などのスキンケアに力を入れましょうとよく言われますが、保湿にも注意が必要です

保湿の際は、あまり潤いすぎてもその湿気が刺激になってかゆくなるケースがあります(ししゃもはこれでした)

乾燥ばかりが注目されがちですが、過度な湿気も痒みの元になるのです

例えば、薬をべったり塗ることで傷口周りがベタベタしてそれが痒みのもとになり、さらに掻き毟ってしまうケースもあります

外用薬はたくさん塗れば良いというものでもありませんので、少量をこまめに塗りましょう

塗りなおす際は傷口の周りをきれいにしてから塗るとばい菌の繁殖も防げてさらに効果的です

ししゃも
ししゃも

傷口周りをきれいにするときは、湿らせた清潔な布でポンポンとかる~くおさえるようにしてあげると刺激が少なく、傷口も開きにくくなります

汗疹

子供の頃はこれに苦しめられました

夏場は汗疹とアトピーのダブルパンチによる強烈な痒みに苦しむ人がとても多いです

汗をこまめに拭いたり、昼間は水浴びをさせるなどして汗疹とアトピーが併発しないよう気を付けてください

クーラーや扇風機は肌を乾燥させるので、水が嫌いな子でないのなら水浴びがおすすめです。遊びのついでにもなるのでいいと思います

プールの塩素や海水がダメなケースもあるので、水浴びはご家庭のお風呂やビニールプールなどでするといいでしょう

しかし逆に、海水で肌荒れが良くなるという子もいますので、何事もまずは足先を付けてみるなど軽いことから初めてみて、大丈夫なのかダメなのを確認しましょう

ししゃも
ししゃも

制限ばかりせず、子供のできることをなるべく増やしてあげるように努めるのも大切なことだとししゃもは思います

敏感肌

敏感肌なら服の素材やボディソープの種類などに気をつけましょう

お風呂上りに使用するタオルなどは直接肌に触れる機会も多いので色々試して合うものを選ぶといいです

ししゃも
ししゃも

例えば、ししゃもはシルクのマフラーは大丈夫だったけど、安物の毛糸のマフラーだと首がどえらいことになりました

ほんとうに素材は大事なのでちょっとお値段がはっても目をつぶりましょう

また、ボディソープですが、ししゃもがおすすめするのは「弱酸性ビオレ」です

泡タイプのモノを使って優しく洗うと、刺激が少なく済むので傷が多いときでも使いやすいです

通常の液状タイプを使う場合は、原液のままだと刺激が強いこともあるのでお湯などで少し薄めてから使いましょう

ちなみに、よくある”肌が潤うもっちもち”(ニベアのやつとか)みたいなものはアレルゲン物質が含まれている可能性もありますので、おすすめしません

さらに付け加えると、無添加やオーガニックのものが肌にいいと思われがちですが、中には植物成分に弱い人もいます

ししゃも
ししゃも

ちょっとしたその辺の草でも肌荒れしたりする人もいるから、一概にオーガニックや無添加がいいとは言い切れないのです

無添加やオーガニックを使っても大丈夫というご家庭はそのままそれを使い続ければOKです

これはあくまでも一例ですので、これがいいと言っているからこれじゃないとダメということはありません

色々試して患者に合ったものを使うのが一番理想的です

アレルギー

アレルギーと聞くと食物アレルギーを真っ先に思い浮かべる人が多いと思います

よく、アトピーだからこれを食べさせるな(例えば青魚など)と食べ物の制限をされる医者もいますが、それがアトピーの原因だという確証はどこにもございません

なので、アレルギーはアレルギーできちんと検査をすることをおすすめします

アトピーだからあれもだめ、これもだめと制限させすぎると、何も食べられなくなりますし、次はストレスまみれの生活になってしまいます

ししゃも
ししゃも

ししゃもは医者に青魚などを食べさせるなと言われたそうですが、親が少しずつ食べさせてみたところ特に問題なく食べられたそうです。おかげさまで今は青魚が大好きです!

医者にダメと言われたから、はいわかりましたと真に受けるのではなく、何故ダメなのかきちんと理由を聞いて納得したうえで制限を始めるようにしましょう

まとめ

アトピー患者として20年以上付き合ってきたししゃもなりにアトピーを治すヒントを集めました

医者の言うことでも間違っていることだってもありますし、正しいこともあります

民間療法や患者の意見も、正しいものと誤ったものがたくさん入り混じっています

アトピーの原因がわからないのは、誤情報の多さと意見の食い違いも要因の一つではないでしょうか

ししゃもは今アトピーだけでなく、SLEという難病にもなってしまいました

どちらも原因は不明で完治という状態にならない病です

しかし、どちらも限りなく完治に近い状態(寛かい)まで持って行ける病でもあります

治らない病気だから諦めるのではなく、完治に近いところまで治せる病気なんだととらえてみましょう

これまで何度医者にかかっても全然よくならなかったという人は医者を信用できないかもしれません

そんなあなたは今後も全力で医者を疑ってOKです

薬を処方されるたび、治療法を提示されるたびにその理由を納得がいくまで問い詰めましょう

そこに明確な理由があって、あなたの納得のできる回答であったなら、心置きなく治療を受けられると思います

ししゃも
ししゃも

医者と患者は対等な存在。患者だって通したい言い分や疑問はあるし、薬や治療法の選択権はあるのです

では、アトピーの話は以上となります

 

 

追記:ちなみに、冒頭で話した「アトピー性皮膚炎、実は依存症だった!」という本ですが購入はお勧めしません

読みながら依存症という事実は確かにあると感じ、自身の経験と照らし合わせて一理ある意見だと判断したので、本記事にて依存症についても述べました

しかしながら、この本の後半は「何言ってんだこいつ」と思う情報も盛りだくさんでしたので、やっぱりおすすめはしません

興味のある人だけ下記のリンクから見に行ってみてください

アトピー性皮膚炎、実は依存症だった!

 

本記事の内容は当ブログの運営者ししゃもが、これまでの主治医とのやり取り、アトピー関連書籍、アトピー情報サイト、自身の経験から得た情報を元にしてまとめたものです。しかしながら、ししゃもは医療関係者ではなく一般人です。ししゃもはいかなる責任も負いかねます。本記事の内容はあくまでもアトピー患者の一つの経験談として、参考程度にとどめていただければと思います。ししゃもはアトピー患者の皆さまの症状が少しでもよくなることを切に願っております。

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