どうも、ししゃもです
以前ご紹介したプラケニル服用管理シートを自作したところ、作り方を知りたいという方がけっこういたので作り方の解説をします
プラケニルの服用管理シートって何?という人は以下の記事で元のシートを紹介していますのでそちらからどうぞ
さて、シートの作り方ですが、色々考えた末「イチから作りたい人向け」と「テンプレートで作りたい人向け」の二つの作り方を解説することにしました
本記事では、「イチから作りたい人向け」の解説をします

ししゃもが実際にやった制作方法の詳細です。使ったソフトや手順もすべて解説しています
ではどうぞ
寸法を計測
まず、プラケニルの入っているPTP包装シートの寸法を計測します
・PTP包装シートとは
PTP(press through pack)包装シートとは薬を包装する方法の1つで、錠剤やカプセルをプラスチックとアルミで挟んだシート状のもの。プラスチック部分を強く押す事でアルミが破け、中の薬が1錠ずつ取り出される仕組みになっている。
プラケニルはジェネリックも出回っていない新薬なので、包装は全国共通だと思いますが、一応ししゃものプラケニルの画像を載せておきます
必要な寸法は以下の通りです
- PTP包装シートの全長
- 薬が入っているプラスチック部分の寸法
- 上辺からプラスチック部分までの寸法
- 下辺からプラスチック部分までの寸法
- 左辺・右辺からプラスチック部分までの寸法
- プラスチック部分とプラスチック部分の間隔の寸法
寸法メモはあまりにも汚すぎてお見せできるような代物ではなかったので控えさせていただきます

すまんの
図面を作成
寸法を計測したら図面を作成します
PTP包装シート一つと半分が余裕で収まるよう、A4サイズで作っていきます
今回ししゃもが図面作製で使用したソフトはJW_CADです
・JW_CADとは
JW_CADはこちらから無料でダウンロードできます
実際にJW_CADで作成した図面がこちらになります
交互服用のため、一錠と二錠の位置がずれるように配置しますが、このズレは先ほど測定したPTP包装シートの上辺からプラスチック部分までの寸法と、下辺からプラスチック部分までの寸法の、寸法の違いを利用してズレを出しています

なので、PTPシートを挟む部分は一錠も二錠も同じ位置になるから、上下の位置が揃って見た目が綺麗になるのだ
元の交互服用シートも同じ作りになっているので、一度よく見てみるといいと思います
図面をJPEGで保存
次はこの図面をJPEG形式で保存します
JW_CADはJPEG形式での保存ができないので、PCに標準搭載されている画面スクリーンショットツールで図面をキャプチャします
キャプチャするときは、用紙枠も含めてキャプチャします
この用紙枠と図面の比率が分からなくなると、寸法がすべて狂うので必ず用紙枠も含めてキャプチャします
実際にキャプチャした画像がこちらです
アイビスペイントに取り込み
本当はイラストレーターなどのほうが微調整がしやすいのですが、あいにくししゃもはイラストレーターを持っていません

趣味で使うにはちょっと高いのじゃ…
というわけでいつもお世話になっている無料お絵かきアプリ「アイビスペイント」の出番です
ししゃもはアイビスの方が慣れているのでアイビスでやっちゃいましたが、CLIP STUDIOやSAIなどのお絵かきソフトがある人はそちらを利用した方がやりやすいと思います
他には、PowerPointやWord、Excelなどを利用するという手もあります

自分が使いやすいものを選びましょう
先ほどスクリーンショットして保存した図面の画像をアイビスペイントに取り込みます
取り込んだ画像を反転させて線画にします
(反転後)
トリミングとキャンバスサイズの変更でA4サイズに収まるように調整します
これで図面の取り込みができました
デザインする
あとは好みの色を付けてわかりやすくしたり
テキストを入れたり
お好みでイラストもいれましょう

急にさわがしいデザインになりましたね
これで、プラケニル服用管理シート(ねこちゃんわちゃわちゃバージョン)の完成です
印刷
ご家庭にプリンターがあって厚紙印刷が可能なら、厚紙に直接印刷することをオススメします
ただ、ししゃもはプリンターすらもない環境なのでここからちょっと面倒な工程が入ります
まず、セブンイレブンのマルチコピー機のネットプリントで、A4・普通紙・カラーで先ほどデザインしたシートを印刷します

印刷業者に頼んでもいいけど、単品印刷はめちゃくちゃコスパ悪いのでオススメしません
貼り付け
普通紙のままではペラッペラすぎてなんの役にもたちませんので、A4の厚紙に先ほど印刷したシートデザインを貼り付けます
厚紙はA4より大きくてもOKです。むしろ大きい方がわざわざ角を綺麗に揃えなくて済むので楽ができます

ししゃもはできるだけ安く仕上げたいので、A4でやりました。貧乏性なんじゃ
貼り付けにはこちらを使用します
一度、全部を一記事に突っ込んだら長すぎてえらいことになったので記事を分けました
スプレーのりの使い方とコツも記載していますので、家庭用プリンター無しの環境で自作を考えている人は参考にしてください
ちなみに、ダイソースプレーのりは、乾くと全然のり臭くないので安心して使うことができます
カット
貼り付けたらあとは線に沿ってカットしていきます
穴あけパンチで開けようとしてもこの穴の形のパンチが存在しないので、カッターでカットするのが一番早くてコストがかかりません

と、手抜き策を調べまくったししゃもが先に断言しておきます
地道にカッターで切るほかありませんので、カッターが苦手な人は下記記事を一読してカッター名人になりましょう
カットが終わったら
カットが終わったら、中心線の部分で半分に折ります
必ず中心線が真ん中に来るように折りましょう
紙の端と端を合わせて折ると、まず間違いなく左右対称になりません
中心線部分とPTPシートのセット部分の位置関係は図面の段階でキッチリ左右対称になっているので、合わせるなら中心線です

中心線がちゃんと中心に来るように折れば、自然と両方の穴が同じ位置にくるよ
端がちょっとズレていても大事なのは左右の穴の位置なので、はみ出た部分はカッターで切り落としておきましょう
これでプラケニル服用管理シートの完成です!
まとめ
まさか冒頭から寸法の話が出たり、CADソフトを出してきたりするとは誰も思わなかったのではないでしょうか
今回のプラケニル管理シートは、とにかくPTPシートがきちんと収まる寸法にする必要があったので正確な図面が作れるソフトを使用しました
でもご安心ください
本記事は冒頭でもお話ししましたように、「イチから作りたい人向け」の解説となっています
「テンプレートで作りたい人向け」の作り方解説では、CADなんて使えないよという人でも作れるように、ししゃもがデザインのテンプレートをご用意いたします

ねこちゃんがいないバージョンをネットプリントで印刷できるようにする予定です
何度か試作して誰でも作れるか確認してから配布いたします
配布用のテンプレートができ次第公開する予定なので、テンプレートで自作したい人はもう少々お待ちください
また、自作できない人用に配布することも検討しています
配布バージョンは貼り付け作業がなくなるよう、厚紙に直接印刷をする方向で検討していますので、のりが剥がれる等、質の心配をしている方はご安心ください

ちなみに、副作用で手が震えている人はカッター作業はとても危ないから自作は控えることをおすすめするぞ
では、プラケニル服用管理シート「イチから作りたい人向け」の解説をおわります
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